木の生節・死節・抜節

 木の節は皆さんもご存知で、よく見かけると思いますが、
節には三種類あり、成長の過程で避けられないものです。
その様な節も生育の環境や伐採後の環境により、
三種類の節に分かれて出来ています。
 生節は、若い木のうちに枝打ちされて、
成長中に枝が生きたままで幹に巻き込まれてできたもので、
樹木の繊維に溶け込んでいますので、
抜けたりすることはありません。
節の形も枝打ちされた時の状態によりいろんな形ができます。
紋様・色合いについても、一つ一つ特長をもっています。
生節に限ってカンナで削れば、美しい光沢で目を楽しませてくれる
節もありますので、内装の天井・壁の仕上げには無地の板より
節がある方が、木の味が出ているので、
癒されると言われて、自然素材が見直されてからは、
節有の板を張るのが多くなっています。
 死節は、樹木の成長中に、台風で折れた枝が枯れて、
幹に巻き込まれて出来たものです。
この様な死節にも廻りだけが巣が入って中心部が生節になっていたり、
節全部に巣が入ったものもあり、巣が入っていれば見た目にも
違和感となりますので、あまり好まれません。
この様な、好まれない節は巣の入ったところを除去して、
節の廻りの色合・木筋を合わすようにして埋木をしたり、
樹脂を節に落とし込んで節の様に見せています。
埋め木をするにしても大きさに限度があり、
無垢の木で3cmぐらいまで、
樹脂なら、1.5cmぐらいまでなら、
あまり目立ちません。
 抜節は、木が乾燥して痩せて行く過程で死節が抜けたもので、
抜けた後は死節と同じ様な埋木をします。
 節を見た時どの種類になるか興味を持って見てもらえればと思います。

すこやか暮らし通信 , , , , , , , , , , , , , , , , この投稿のパーマリンク