無垢の木や集成材は、どのような過程をたどってできるのかから説明します。
無垢の木は、山から切り出された原木(丸太)を、角材や板材に製材にしてできた製品です。
集成材は、無垢の木を板状に製材した木材を、接着剤で重ねあわせてできた製品です。
以上が、製品になるまでの違いでしたが製品となってからの違いは、
それぞれの持つ長所短所を説明すればわかってきます。
無垢の木の長所では、長期にわたる耐久力があり、社寺建築などの様な長寿命な
建物にするのには適しています。他には、湿気の多い場所で使用したり、
雨漏りや漏水などで何度も漏れた状態が続いても、腐りにくく、特に桧材は、湿気にも強いです。
短所としては、山で自然に育った木は、建築に使った後も、たまに反ったり、ねじったり
しますので、床や壁、建具に影響が出る時もあります。
集成材の長所は、工場で加工しますので、精度もよく、組立、取付がしやすく、
その後においても狂いが生じにくいので、クレームも少ないです。
短所は、接着材で貼り合わせしてあるので、湿気には弱く、湿気の状態が長い期間続けば
木材と木材の接着面の劣化を早めることになり、無垢より強い強度も逆に弱くなりますので、
湿気対策や雨漏り漏水のないようにしておけば、問題はありません。