神社の境内にある樹木で数百年は経った大木に、しめ縄を張ってあるのを見かけますが、
その様な樹木は御神木として崇敬されています。
境内の樹木の種類には、杉・桧・松などと、めでたい神事に玉串の奉奠する榊など、
常緑種が多いです。私の知っている御神木では、三輪大神神社にある杉の大木で
大人三人がかりで手をまわしても届かない程の太さになっています。
古木ゆえ株の方で一部空洞化した所があり、巳の神杉といわれて、
空洞の奥の方でたまにですが、蛇を見かけたりします。
神社以外では、何代も続く田舎の屋敷に御神木として祭られた大木を見かけたりしますが、
今までに仕事先でしめ縄を張った御神木を何本かみています。
その他では、山で自然に育った大木や、道路際・河川敷などにもよく見かける
昔からある大木には、しめ縄が張ってなくても、神さんが宿って、
御神木になった木もあると聞いたことがあります。
仕事柄、木を切る事が多いのですが、木を見て神主様か御払いの出来る方に
お願いした方が良いか迷ったりする木もあります。
迷った時は、後でささわりがないように、お祓いをしてもらっています。
お祓いを頼まないで木を切る時でも、木に生命がある限り、
出来れば塩と酒で清めて、木を切る訳を木に伝え、お詫びしてから切れば、
ささわりの心配もなく木のためにも良いと思います。