冬の収納のこと

 収納の中の壁が冷たくないですか。
もし収納の壁が冷たくなっていたら、その壁の中に
床下の冷たい空気が流れ込んでいるのかもしれません。
昔ながらの在来工法では、床下の空気が壁の中に流れ込む
構造になっていることが多く、このような構造では、
床下の空気が壁の中を通り抜け天井裏に流れ込んでしまい、
いくら暖房をしてもすぐに温かい熱は奪われてしまいます。
その結果、壁の中や表面で結露を起こしてしまいます。
結露はカビの発生を促し、室内の空気が汚染されぜんそくや
アレルギーを引き起こします。
 では、冬場の収納内の低温化を防ぐにはどうすれば良いのでしょうか。
それは空気が動きやすい状態にすることで、部屋と収納の温度差を小さくし、
収納内部の気温を上昇させることです。
 よく収納内部に湿気取り材を置かれますが、これにはほとんど意味がありません。
湿気は家の中全体に存在しており、湿気取り剤で調湿できる量ではありません。
 収納内部の結露を防ぐには、空気を動きやすい状態にする方が簡単で効果的です。
その方法は、収納の扉を普段から少し開いておきましょう。
もしくは、扉の上下に隙間のある扉にすることで、空気が通り抜けられる構造にすると
良いでしょう。
また、寝具などを収納している場合は、スノコなどを利用して収納内部の上下にも
空気が通りやすい構造とすることでより空気が動きやすくなり、
収納内部の温度を上げ結露が起こりにくく出来ます。
 冬の収納内部の結露でお困りの方は是非やってみてください。

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