古代ひのき

 古代とつけば、どのくらいたっているのか
考えても想像がつきにくいと思います。私も
詳しい事は知りませんが、仕事がら木を扱っていますので、
少しぐらい知っていたのは、千年以上経った台湾ひのき(ベイヒ)
の巨木で、なかなか手に入らないみたいです。
 使い道は大きい浴槽をつくる時の材料によく使われており、
旅館やホテルなどで見かけるぐらいでしかわかりませんでした。
そこで調べてみた所、私の思っていた古代千年は
なんと三千年も数える樹齢までとなっていたので、
古代ひのきの歴史の奥深さには感銘しました。
他には、ヒノキチオールという科学物質の精油が含まれており、
その働きにより、耐水性・耐久性に富んでいるようです。
先程の浴槽の材料に使われているというのも、
他の木には少ない油化が多く含まれて、
腐食しにくい特長をもっているからです。
内地材でも近畿や木曽辺りのひのきにもヒノキチオールを
少しは含んでいるのがわかっており、
特に赤みのはった年輪の細かいのは、
湿気に強く腐りにくいと昔から言われています。
今後、旅行で旅館かホテルで泊って木の浴槽を見かけたら、
古代ひのきでできていますので、
その時は古代の歴史ある木と触れ合って
木だけがもつ肌触りとぬくもりを味わってもらいたいです。

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